2011年2月アーカイブ

ある多汗症患者さんの症状と治療

多汗症治療に用いられる自律訓練法は、かなりの時間がかかりますので、もっと簡単に汗をおさえたいというのであれば、「ボトックス」の注射も選択肢のひとつです。

ある多汗症患者さんの症状と治療です。

1、脇の多汗。緊張したときに発汗がひどいです。ニオイよリ汗の量が悩みです。もちろん汗をかけば臭いも気になりますが。
2、毛量が多い。
3、父がおそらくワキガ。
4、耳アカが湿っている。

この患者さんの場合は、ワキガ型の多汗症と精神性発汗の混合型と思われます。

治療法としては、手術とボトックスの両方の選択がありますが、なによりも傷のことを気にしているようですのでボトックスによる治療を、お医者さんはすすめました。

多汗症の治療とは

ボトックスによって汗をおさえたことで自信がつき、未来の多汗症への不安がなくなれば、家庭をもった嬉しさや落ち着きが相乗効果になって汗はかなり減ることでしよう。

なによりも、いまの患者さんにとって大事なことは、ご自身のもつ優しさを汗でなく新しい家庭に向けることですが、そのようなアドバイスも必要です。