ハゲる薄毛になる原因は毛根の酸欠と栄養不足

ハゲる薄毛は表面的には、てっぺんから、あるいは、ひたいから髪が薄くなっていくという状況ですが、では、その髪を支えている頭皮は、どのような状態になっているのでしょうか。

「なぜ、ここに頭皮が出てくるんだい? 髪が抜けてしまうということは、髪の毛が弱っているんだろう?」

もちろん、髪の毛は弱っています。けれど、髪は頭の表面に浮いているわけではありません。髪が生える土台は頭皮です。ここから栄養や酸素が送られて、髪は生きているのです。

髪が弱るということは、すなわち土台となる頭皮にも問題が発生しているわけです。ひとことで言うと、どちらのタイプも酸欠状態になっているのです。

私たちが生きていく上で、酸素は欠かせないものです。ごく自然に呼吸し、酸素を取り入れ、これが身体中に運ばれていきます。それが、十分に届かなかったら......。泳いでいる途中で息つぎをしなければ、苦しくてたまらなくなりますよね。それと同じことが頭で起こってしまうのです。

「てっぺんからハゲるタイプ」は、頭皮の血液が滞って、酸欠を起こしているのです。血流が悪ければ、酸素も栄養も十分に運ばれなくなり、新陳代謝も悪くなります。どことなく、澱んでドロドロとした血液をイメージしてしまいます。

酸素も栄養も足りな髪は、しっかりと頭にとどまっていることができず、抜けていきます。しかも、新陳代謝が悪くなっているので、新しい髪も生えてきません。頭皮の酸欠による悪循環が起きてしまうのです。

「ひたいからハゲるタイプ」は、別名「帽状腱膜型」です。これは何かというと、頭皮の下には帽状腱膜という薄い膜があり、そのまた下にある帽状筋という筋肉を保護しています。この帽状腱膜が酸欠を起こしてコチコチに固くなってしまうことがあるのです。

すると、毛根が収まっている皮下組織に酸素も栄養も十分に通わないことになってしまいます。これでは、いきいきとした髪を保つことなどできるはずがありません。やはり、今ある髪は抜け、新しい髪が育たないという状況になってしまいます。

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このように、頭皮やその下の組織が酸欠状態になるのは、髪にとって重大な問題であるということが、おわかりいただけると思います。

「でも、頭皮が酸欠を起こしているかどうかなんて、素人にわかるの? 全部抜けちゃってからじゃ遅いんだよ」

大丈夫です、ちゃんとチェックする方法があります。髪は弱っていることを知らせたくて、いろいろなサインを出しているのです。それをしっかりキャッチしてください。

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