うつ病の克服法を知るの最近のブログ記事

女性のうつ病の傾向・症状・原因・治療で考えたいのは、失恋と「うつ病」の関係です。

失恋して悲しいときと、うつ状態とはどこが違うのでしょうか。まず一つ目は、うつ状態は悲しみだけではないということです。

うつ状態と呼ばれる人には、強い不安と、怒り、それに驚き・興奮・焦りのプログラムによるさまざまな身体症状と緊張感があります。それにうつ状態の元になった強い疲労感があります。

二つ目は、出来事が終わっても、その状態が終わらないということです。たとえば失恋の場合、もしある女性が失恋し死にたいと思っていても、そこで昔から友だちだった男性が、「大変だったね。つらかったね」と優しくしてくれたら、次第に恋心が芽生えてきたりします。

よくあるパターンですが、そうこうしているうちに元気になってしまいます。

アメリカでのうつ病に関する診断基準

アメリカ精神医学会における新たな診断基準は、いままでのやや難解で伝統的精神医学の診断方法を改め、身体医学の診断基準のように何事項かある症状のうちいくつを満たせば診断が確定できるかという基準を設定したものです。

このうち5つ以上の症状が存在し、それらの症状のうち少なくともひとつは「主症状」であり、同時に二週間以上持続し、病前の機能から変化を起こする状況が「うつ病性障害」と定義されています。

うつ病の9つの症状のうち、「主症状」として①抑うつ気分と②興味または喜びの減退をあげ、「副症状」として③食欲障害、④睡眠障害、⑤焦燥感あるいは活動制止、⑥易疲労感、気力の低下、⑦無価値感、罪責感、⑧集中困難、決断困難、⑨自殺念慮をあげています。

それには、典型的なうつ病の症状を「うつ病性障害」として記載し、子供にも使えるように若干の注釈を加算しています。アメリカには、うつ病に関している診断基準があります。

うつ病の治療・接し方・症状が分かる!

うつ病の症状でリハビリ期の特徴

うつ病の症状でリハビリ期の特徴として次のような点があげられます。

うつの波が大きくなる・・蓄積疲労が回復し、エネルギーレベルが上がろうとするとき、まず上へ行く力が生じ、次にその反動で下がる力が生じます。

それが繰り返され、徐々に上のレベルに回復していきます。その結果、停滞して動きのない底期に比べて、波の症状が大変強く出てくるのです。

また、リハビリ期には、大きな波と小さな波があるようです。(個人差が大きいのですが)大きな波は1カ月から2カ月ほどの周期で、小さな波は、3~4日から一週間ほどの周期でやってきます。

身体と感情の上がり方の差、各感情や能力がバラバラに回復するという症状・・回復はすべての要素が一緒に回復するわけではありません。

身体の活動は、感情や気力の回復より早く訪れますし、驚き、不安、怒りなどの感情も、バラバラに回復していきます。

うつの症状とは

周囲の感じ方と当事者の感じ方の差が大きい・・この波の影響は、周囲の人にとっても、当事者の行動や感情をわかりにくくさせてしまいます。

一般的には身体症状の回復が早く、精神症状の回復は遅いようです。

うつ病にともなう身体的な症状

うつ病では、多くの場合、精神的な症状だけでなく、身体的な症状もともないます。

身体症状は、頭痛や腹痛、めまいなど多様で、ひとつの症状にとどまらず、次々と変わることがよくあります。

うつ病にともなう身体症状は、多くの場合、「なんとなくお腹が痛い」「頭が重い感じがする」など、漠然とした不快感をうったえるのが特徴です。

どうしてそのことをこんなにしつこく言うのでしょうか・・

そんなにマイナスなことばかり発言していると、本当にそう思ってしまい、かえって苦しくなるだろうと、うつ病患者さんの支援者も心配になります。

そこはこう考えてはいかがでしょうか。

苦しいと思うときに、表現できないと苦しさが倍増します。うつ病患者さんは何回も言うことで心のガスを発散させながらバランスを取っているのです。言わなくなったら、怖いことです。言えていることはプラスと考えてください。

2018年3月

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